PC-9821シリーズ初めてのノート型パソコン
あまり人気が無いのかオークションで稼働品を100円で入手したものです。
従来のPC-9801ノートとの違いはVGA256色表示になったというところでしょうか。
スペックは以下の通り。
CPU i486SX(33MHz)、ODP装着可能
メモリ 標準3.6M 最大14.6M
液晶 9.5インチTFTカラー液晶(256色)
解像度 640×480
発売日 1993年7月
FDD 1.25M、1.44M(3モード)
HDD 内蔵可
PCカードスロット TypeII x 1(PCMCIA2.0)
Windows3.1の需要を狙ったようでしたが、実際はDOS向きです。
Windowsを使うのならもっと広い画面で表示色も多い方が良いですからね。
拡張は110ピンバスと旧型のPCカードなのでアクセラレータとかほぼ無かったです。
拡張しづらいのが人気が無い理由なのかもしれません。
CPUは交換が出来るようになっており、標準のi486SX(33MHz)からi486DXへ交換出来るようになっています。
これはIODATAの物ですが、発熱が凄いので蓋が金属仕様になっています。
右側には標準仕様のものと、メモリも同じ場所から付け替え出来るようになっています。
背面の拡張ポートは110ピンバスとシリアルポートなどあります。
110ピンバスにはFM音源を挿してます。
FM音源をFM電波に乗せてラジオで聴けるというもの。
CバスのBOXがあれば、Cバスボード各種を使えるようになりますが、
今は入手困難だと思います。
キーボードとインジケータです。
キーボードは少し黄ばんでいますが、まあまあの入力感。
インジケータは液晶で確認出来るようになっていますが、コストカットで次のモデルからはLEDとなってます。
マウスはトラックボールの様な物が本体に内蔵されており、マウス無しで使えるのが魅力らしいです。
この頃のPCなどはコンデンサがあまり良い物では無いらしく
高確率で死亡しているのがほとんどのようです。
ご多分に漏れず、所持している物も電源が入らなくなっています。
分解して、コンデンサを調べて見ました。
50V1μF * 5
25V22μF * 4
6.3V22μF * 6
25V4.7μF * 1
16V10μF * 1
6.3V100μF * 1
50V1.5μF * 1
25V330μF * 4
16V220μF * 1
16V470μF * 1
そして、細部を確認したところ基盤が腐食してしまい修理不可能と判断し処分。
残念。