050PlusをHT801で運用してみる

自宅にはフレッツを引いた時からひかり電話をずっと運用していましたが、ここ最近は全く鳴らない月も多く、そろそろ廃止にしようかと。

で、色々検討した結果、OCNモバイルにくっついてきた050Plusを固定電話に移行する事にしました。
昔の契約なんで無料ですし。(現在は150円らしい)

VoIP ATAなる物が必要になるのですが、これがAmazonに扱っていてはいるのですが、少々、値段が高かったのと、レビューではただ輸入して販売してるとのことだけらしいので、米Amazonから直接買ってみました。

購入したのはGrandstream HT801Single-Port Analog Telephone Adapterです。
050Plusが使えて、ナンバーディスプレイ対応というとこの会社ぐらいしか無かった。
※およそ、半額ぐらいでした。保証は面倒くさいので考えてません。







注文すること1週間、アメリカから到着。
箱は特に飾り気の無い箱でした。






中身も製品とACアダプタに薄い説明書。



 実際に接続してみた。



裏面とか。




コネクタ部分。





LANケーブルと電話線、USB電源とシンプル。
USB電源は5V1Aなんでスマホ用とか流用出来そうですね。

続いて、設定に入ります。
ちなみにソフトウェアバージョンは1.0.13.7です。
バージョンで設定項目が変わってるみたいなので要注意。

まずは本体のIPアドレスを確認しないとWeb画面にたどり着けないので、
接続した電話機から設定確認をします。

 『***02』を押すと受話器から英語でIPアドレスが流れますので、
そのアドレスをメモります。

IPアドレスを設定したい場合は『***01』で切り替えモードにして、
『9』を複数回押して『Static IP Mode』にし、『*』を押すと現在のIPアドレスが
流れた後、IPアドレスを12桁で入力し『*』を押すと、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーと順に設定となるので、同様に入力を行い、最後に『#99 9』で
設定と再起動となり設定が完了します。


メモったか設定したIPアドレスをWebブラウザからアクセスします。


 Username、Passwordの初期値は『admin』です。

ログインするとSTATUS画面になります。





ここからBASIC SETTINGS、ADVANCED SETTINGS、FXS PORTと設定していきます。
私の場合は、デフォルト設定はあまりいじらず必要なところだけ設定しました。
設定後は『Apply』で登録してください。

 BASIC SETTINGS
 IPアドレスなど基本の設定が出来ます。
タイムゾーンが違っているので、GMT+9:00に変更

  ADVANCED SETTINGS
電話機やらの設定とか。
Admin Password、BASIC SETTINGS
  機器ログイン用のパスワード。不正に変更されないように変更。

System Ring Cadence:c=1000/2000;
 Dial Tone:f1=400@-19,c=0/0;
 Ringback Tone:f1=400@-19,f2=384@-20,c=1000/2000;
 Busy Tone:f1=400@-19,c=500/500;
 Reorder Tone:f1=400@-19,c=500/500;
  呼び出し音などの設定。日本の回線に合わせ無いと電話機が誤作動するかも。

NTP Server:ntp.jst.mfeed.ad.jp
  時計合わせサーバーはお好きな物でどうぞ。

 FXS PORT
050Plusの設定。アカウントから取ってきた値を入れます。
Account Active:Yes

Primary SIP Server:<tranGwAd>:443(ポート番号追加)
Outbound Proxy:<tranGwAd>:443(ポート番号追加)
SIP Transport:TLS
SIP URI Scheme When Using TLS:sip(sipsではRegistしなかった)
NAT Traversal:Keep-Alive
SIP User ID:<nicNm>
Authenticate ID:<sipID>
Authenticate Password:<sipPwd>

SIP Registration:Yes
Unregister On Reboot:Yes
Outgoing Call without Registration:Yes
Register Expiration:60(1時間、状況に応じ設定変更)

Support SIP Instance ID:Yes

※VoIPのスパム対策
Check SIP User ID for incoming INVITE:Yes
Allow Incoming SIP Messages from SIP Proxy Only:Yes

Preferred DTMF method Priority 1:In-audio
Preferred DTMF method Priority 2:RFC2833
Preferred DTMF method Priority 3:In-audio

Disable Call-Waiting:Yes(キャッチホン未対応)
SUBSCRIBE for MWI:Yes, send periodical SUBSCRIBE for Message Waiting Indication

Anonymous Call Rejection:No(非通知の着信を拒否する時はYesとする)
Preferred Vocoder:choice 1~4:PCMU、choice 5~8:G729 (音質の設定。回線品質により調整する)

Fax Mode:Pass-Through(T.38がIP用FAXらしい)
SRTP Mode:Enabled and forced


SLIC Setting:JAPAN CO(接続回線の方式)
Caller ID Scheme:NTT Japan(番号通知の設定)
Enable Hook Flash:No(キャッチホンの設定)
Hook Flash Timing:(EnableHookFlash:Yesの時に調整する)

Gain:TX +6db, RX 0db~-6db(電話機により調整)

Enable High Ring Power:No(古い電話機とかで動かない時に調整)

以上、設定により無事、着信と発信が出来るようになりました。
色々細かく設定できるようですが、とりあえずこんな感じでいいと思います。
050Plusのアカウント情報は検索すると色々出てくると思います。
オススメはPowerShellからとる方法ですね。

運用上の注意としては、050Plusアプリを立ち上げてしまうと、アプリ側に着信していまい戻らなくなってしまいますので、アプリはアンインストールした方が良いです。
復旧方法は電話機から、『***99 9』で再起動すればOKです。


※こちらの情報は個人の責任においてご利用ください。一切責任は持ちません。



追記 2019/09/24
 9/11のメンテ以降、Registしなくなり設定を変更💧
 二カ所変更しましました。(赤字の部分です)